会社の財布、自分の財布
起業すると、財布が2つになります。
会社の財布と自分の財布です。
オーナー社長の場合、会社の金は自分の金と思ってしまいますが、厳密には違います。例えば会社のお金を自分の財布に入れる場合「理由」が必要です。
①経費として使う・・・領収書、請求書が必要
②給与として払う・・・役員報酬なので株主総会で承認された額のみ
③借金・・・借用書、返済が必要
一般的には①が多いと思いますが、基本は事業に必要とされるものでないと「経費」にはならないので注意が必要。まあ食事した場合などは「接待交際費」「会議費」などで経理処理できますね。
さて、今度は逆に会社にお金が必要となり自分のお金を入金する場合。
自分の金だからいいじゃない・・・とはなりません。
これも「理由」が必要。
ほとんどの場合は、お金を貸す・・・つまり「短期借入金」。自分のお金を会社に貸すわけです。したがって借用書が必要になりますし、会社の立場としては借金ができたことになります。まあ、社長からの借り入れは銀行からの融資などと違って経理上あまり問題にはなりませんがね。
キャッシュフロー的にヤバいときには、こういうことはよくあります。
「あ、今月5万円足りない!!」 てな具合です。
そして、キャッシュフローに余裕があるときには「短期借入金の返済」として、給与以外にお金を返してもらえばいいのです。
ちなみに、自分のお金を自分の会社に貸すわけですから、「返済期日なし」「金利なし」とすればOKですけど、高い金利をつけて会社のお金を自分の財布に入れるという裏技は・・・ダメか?(笑)