起業する人、大胆か慎重か・・・「プレ起業」
起業する人の特徴みたいな話はよく耳にします。
たいてい、向こう見ず、大胆、行動派、のような論調が多いですが、様々なタイプがいるような気がします。最近多い「慎重派」、起業といえばこれ「大胆派」、そして非常に難しいけれど私がとった作戦「慎重かつ多少大胆派」をまとめました。
①慎重派
限りなく経費をかけず、在庫を持たず、人を雇わず、借金せず、、、という感じでリスクを最小限にしていつでも撤退できるようにする。もちろん慎重派でなくても経費がかからない方がいいに決まっていますが、オフィス、店舗が必要なら家賃がかかりますし、形のある商品を作るなら原材料費、製作費、保管費、運送費がかかります。また一人ではできない作業があるなら最低限の人件費が必要です。
となると、自宅で自分一人でネットを使って形にないモノやサービスを販売することになり、Youtuberとかデジタルコンテンツのダウンロード販売、会員制占いなどになってきますね。
Youtuberになることを「起業」と言うかどうかは議論があるでしょうけれど、元手をかけずにビジネスができるようになったのはやはり新しいことです。
ただし、Youtuberになってもすぐにお金にはなりませんよ。
②大胆派
要するに、ネットベンチャーを立ち上げて短期間でIPO(株式上場)を目指すタイプ。
自己資金や借金より、ベンチャーキャピタルから資金を引っ張ってガムシャラに突っ走ります。もちろんネットビジネスでなくてもいいんですが、いわゆるレバレッジ(テコの原理で数十倍、数百倍を狙う)を利かせて行くためにはネット系になりますね。
ただ、これはなかなか上手くいかないのと、出資者、創業者、キャピタルなどの思惑が入り乱れて、結局創業者が追い出されたり、上場後に上手いこと会社を乗っ取られたりします。起業から10年持ったら奇跡です。マジで。
③慎重かつ多少大胆派
私の場合実はこれになるのではないかと思います。
会社の登記は誰でもできます、しかし「事業」が立ち上がらないんですよ。
もちろん「ラーメン屋」「Tシャツのネット販売」「便利屋」「人生相談」など何でもいいわけですが、それ儲かります?売上立ちます?人来ます?継続できます?
というわけで、大抵上手くいかないわけですよ。
そこで、まず会社を登記して何もせずに「休眠」します。これを勝手に「プレ起業」と呼びます。で、いけそうな状態までは事業開始しないようにします。
ここからが問題ですが、アルバイト、弟子入り、手伝い、インターン、何でもいいですがその仕事、事業を学ぶ事ができる環境で勉強しながら最低限の収入を確保します。もちろん並大抵のことではありません。でも経営に直接触れることができる環境なら何らかのチャンスがあるものです。「のれん分け」「出資」「バックアップ」「役員登用」「経営者の引退」「経営者の急逝」はたまた事業「乗っ取り」とか(合法的にね)。
まあ、「事業継承」だと、会社をもらう(または買う)わけですが、自分の会社はあるわけなので「事業引受」といった方が近いですね。すでに事業を行っている会社は様々な問題があり必ずしも安泰ではありません。内部から勉強しながら「事業」をやらせてもらったり継承したり引き受けたり、場合によっては合法的に乗っ取ったり、、、自分の会社じゃないからいつでも辞められますしね。笑